NEW熊本地震義援金のお礼とご報告

428日から開始しました「熊本地震被災者への義援金」募金活動につきましては、国内外から多くの方々のご支援を頂戴いたしておりますが、630日をもちまして終了させていただきます。

また皆様からお預かりした義援金は、熊本の信者グループ「まざーの会」を通じて活用させていただきます。

被災地の一日も早い復旧復興をお祈り申し上げますとともに、ご協力いただきました皆様に心よりお礼申し上げます。

また、「ネパール地震」と「東日本大震災」への募金活動も合わせて終了させていただきます。

日本ヴェーダーンタ協会会長 スワーミー・メーダサーナンダ

12/23(金)大津町室仮設団地での支援活動の報告

今回ボランティアに行かせていただいた場所は100世帯ほどの仮設団地で、150名ほどの方々が多くは立野地区、その周辺の地区から避難生活をされています。

23日は、現地のボランティア団体“南阿蘇よみがえり”や個人のボランティアの方々、まざーの会のメンバーも交えてスタッフ約20名、仮設住民の方達は初めは少なかったのですが、段々と増えてきて50名ほどまで来られたと思います。

午前中はお昼ご飯に頂くための「だご汁」作りを行い、おむすびを握りました。

仮設団地の住民の方達も、率先して材料を切ったり積極的に料理に参加されていました。

また、長年の知恵を若者に教えながら楽しんでおられました。

親子バンドのライブの後に、皆んなでだご汁とおむすびを頂きましたが、お昼ご飯の時間になると人が集まってきて“暖まる~”“美味しい~”と言って喜んで頂けました。

お昼ご飯の後は、今回のメインイベント“味噌作り”を行いました。

午前中から煮込んでいた大豆を皆んなで潰し、12/18に仕込んだ麹と混ぜていきます。

味噌団子にして、瓶に詰めて約80kgものお味噌を仕込めました。

皆んなの愛情と、未来への希望の詰まったお味噌、一年後に味噌開きをするのが楽しみと言われていました。

味噌作りの材料費、お昼ご飯の材料費、また12/18(日)の餅つきの際の材料費などに、ヴェーダーンタ協会からの支援金を使わせていただきました。

今回、世界中から寄せていただいた善意のお金を使わせていただき、この様なイベントを行えたことに感謝致します。

また、こうやってボランティアスタッフとして参加させて頂けたことに感謝致します。

熊本地震からの復興へはまだまだ時間も労力もかかるものと思われます。

私たちも微力ではありますが、引き続き支援活動に関わっていきたいと思います。

幸信彦さん寄稿 一部編集

515 熊本地震支援活動の報告

515日、ヴェーダーンタ読書会「まざーの会」のメンバー7人は、大津市にある本田技研体育館の避難所へ伺いました。

そこには、被害の大きかった立野地区から避難されている方が多くいらっしゃいました。

私たちは支援物資として、紙コップ、紙皿2種類、子供たちのためにアクリル絵の具、筆、パレット、すのこをお持ちしました。

またメンバー各自で心ばかりの支援物資も提供させて頂きました。

14時に集合し、ヴェーダのマントラを全員で唱えてから始めました。

私たちが伺った時には、避難所の方には責任者の方が不在だったため、ボランティアスタッフ(料理長)のなるさんに支援物資をお渡ししました。

丸織りや糸紡ぎ体験を、同じく大津市にあるカフェ「ウントネ」さんが提供されていたので、夕飯の炊き出しの準備が始まるまで、まざーの会メンバーも避難所の皆さんと一緒に楽しませて頂きました。

16時から夕飯の炊き出しの準備が始まり、メンバーはそれぞれに料理と洗い物のお手伝いをさせて頂きました。

夕飯は150人分を準備されるそうで、使われる食材の量も普段私たちが使う量とは比べ物にならないほど沢山使われていました。

18時から配膳が始まりましたが、全て配膳し終わったのは19時過ぎでした。

夕飯の配膳が終わったところで、まざーの会のメンバーは解散させて頂きました。

現在、各避難所は物資も足りており、今後は必要な所に必要な支援、特に被災された方々の心のケアと生活のサポートが必要だと感じました。

                                        幸信彦さん寄稿一部編集

 

2/9(木) 熊本支援活動報告~まざーずはうすにて~

 朝10時にまざーずはうすに集合し、集まった7名で定例のヴェーダーンタ読書会を始めました。 

お昼ご飯を頂いたあとに、購入していた270kgの“ヒノデ米”(※1)を2/19にお配りするため、それぞれ袋に詰めて140世帯分を準備しました。

 

2/19(日) 熊本支援活動報告~大津町公民館分館にて~

 天気は晴天、雲一つない青空が広がっていました。

朝9時に大津町公民館分館に集合し、まざーの会では旬の野菜を使った50人分のインドカレー作り、南阿蘇よみがえりというボランティア団体ではデザートのクッキーやヒエ(雑穀)を使ったスウィーツ作りが始まりました。

スタッフは、まざーの会7名、南阿蘇よみがえりの方々とボランティア13名が集まりました。

私たちはカレーの材料をそれぞれ切って下拵えし、スパイスと混ぜて煮込んでいきました。

材料は、ほとんどが熊本県産の旬のお野菜を使わせて頂きました。

皆んなで協力し、カレーのいい匂いに囲まれながら12時までになんとか完成しました。

12時を過ぎる頃になると、30名を超える仮設団地やみなし仮設(※2)の住民さんたちが、続々と入ってこられました。

スタッフみんなで協力し、ご飯を盛ってカレーを注いで、3つ作っていたカレーのお鍋がみるみるうちになくなっていきました。

普段は触れ合えない、みなし仮設から来られた住民さんたち、親子連れや御夫婦で来られた方たち皆さん笑顔で美味しいと評判のカレーでした。

そして、ご飯の済まれた方に、オファリングされたプラサードを「インドの神様からのお下がりです」と、お渡ししていきました。

皆さん、「ありがとうございます!」と手を合わせて頂いて下さいました。

また、ご飯を食べる前にマッサージや整体を受けたいと、園田さんやぷしゅぱさんの整体・マッサージコーナーも大人気でした。

お二人はご飯を食べるまもなく、施術を行われていましたが、身体が軽くなった・気持ちよかった・膝の痛みがとれたなど、とても喜ばれていました。

南阿蘇の立野地区で被災され、避難を余儀なくされている皆さんも、ほっと一息をつける場を提供する事ができたと思います。

お昼ご飯もひと段落し落ち着いたところで、園田さん、兼丸さんのヨーガ体験コーナーが始まりました。

参加者は今回のボランティスタッフがメインでしたが、皆さんとてもリラックスされたようで、スタッフ側にも良い癒しの場を提供することが出来たと思います。

そして、片付けも終わった後で、2/9に小分けしていたお米を室南出口仮設団地・室第二仮設団地へ配りに行きました。

一軒一軒チャイムを押して、住民の方々と顔を合わせてお話させて頂きお米をお渡ししてきました。

いつも色んな人たちが支援に来てくれて本当に感謝しています、お米もともて有難い、と言って頂けました。

みんなで協力し、70軒ほどの仮設住宅に1時間ほどでお米を配り終えました。

中には、お菓子をくださったり、ご飯のお供にと惣菜などをくださる方もいました。

これまでの支援活動があるからこそ、このような信頼関係が築けているのだなと思います。

また、みなし仮設からカレーを食べに来られた方12世帯にもお米をお渡し出来ました。

残りのお米は、岩坂仮設団地へ後日配りに行きました。

お米の配布に協力して下さった、南阿蘇よみがえりのスタッフにも感謝です。

現在まで支援に入っていた、立野地区は未だに戻ることが出来ずまだまだ復興の目処も立っていません。

それでも、こうやって笑顔で住民の方々と触れ合うことが出来て、私たちはご縁が繋がった事に感謝し、支援を受けておられる住民の皆さんからは、いつもありがとうございますと感謝の言葉を頂き、とても暖かい感謝の輪が循環しているように思いました。

初めて支援活動に伺った5月の避難所では、避難されている方たちの悲壮感はなく、皆さん元気に前を向いて生きておられました。

それから、度々関わらせて頂いてますが、他のボランティア団体の方たちの支えもあり、本当に元気で過ごされています。

全てを受け入れ、自然と寄り添って生きていく事の難しさも感じます。

しかし、人との繋がりが増えその絆が深まる事で、様々な人もいれば色んな事も起きる。

全ては神様から与えられたギフトで、全てのものに神様は宿っている。

全ては一つである、ということを悟るための練習の場を与えられたのかなと思います。

ヴェーダーンタ協会からの支援金を頂いた事で始まったまざーの会の支援活動ではありますが、立野地区も含め、熊本全体が復興するまでには、まだまだ時間も労力もかかるものと思われます。

まざーの会として、大きな活動はこれで最後になるかと思いますが、これからが本当の復興支援です。

それぞれ微力ではありますが、今後も支援活動を続けていく中で、様々な方と協力し合いながら無私の奉仕を行うことが出来ればと思います。

スワミジのお誕生日のめでたき日に、この様な奉仕の機会を与えてくださった、シュリーラーマクリシュナに感謝致します。

Om Ramakrishna

幸 信彦

 

※1 熊本地震で被害を受けた田んぼは660haと言われています。様々な事情で田んぼを続けられなくなる農家さんも多かったのですが、“熊本の復興は農業から!”という思いで被災者や全国のボランティアの皆さんの力で作付され、沢山の手間と愛情をそそぎ熊本の豊かな大地で育てられたお米です。

 

※2 住宅が全壊等の被害を受け、自らの資力では住宅が確保できない被災者に対し、熊本県が民間住宅を借り上げて無償で提供されている仮設住宅です。

2017年8月現在も、まざーの会をきっかけに、個人的にボランティア活動を続けている方もいらっしゃいます。

「形状はボランティアに来ていますが、自分の方がたくさんもらっているものがあります」とのこと。

幸せの輪が広がり、みなさんが健やかで平安な日々を過ごせますように。