今月のニュースレター

 

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ヴェーダーンタ協会ニュースレター(日本語版)

日本ヴェーターンタ協会の最新情報

2019年10月 第17巻 第10号

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かく語りき――聖人の言葉

 

常に神の仕事をするように心がけ、それと同時にジャパや瞑想をしてください。そのように仕事をすれば、心が悪い考えにとらわれることはなくなるでしょう。一人でぼんやりと座っているようなことがあると、さまざまな種類の考えが沸き起こり、あなたの心をかき乱します。

・・・ シュリー・サーラダー・デーヴィー



真実を語り、自己抑制し、善行をし、御名を唱え、清めなさい。

・・・ グル・ナーナク

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目次

 

・かく語りき――聖人の言葉

・2019年11月、12月の予定

・2019年9月逗子リトリート

「ホーリー・マザーのメッセージは家住者の生活の助けとなる」

特別ゲストスピーカー:スワーミー・ディッヴィヤーナンダジ

「毎年恒例のナマステ・インディアでの日本ヴェーダーンタ協会のガンガー CDショップ」

日本ヴェーダーンタ協会書記:鈴木敦

「ナマステ・インディア」

スワーミー・ディッヴィヤナターナンダジ(通称アニルヴァン・マハーラージ)

・忘れられない物語

・今月の思想

 

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2019年11月、12月の予定

 

・2019年11月12月の生誕日

スワーミー・スボダーナンダ 11月9日(土)

スワーミー・ヴィッギャーナーナンダ 11月11日(月)

スワーミー・プレーマーナンダ 12月5日(木)

ホーリー・マザー シュリー・サーラダー・デーヴィー 12 月 18日(水)

スワーミー・シヴァーナンダ12月22日(日)

クリスマス・イブ 12 月 24 日(火)

 

・2019年11月の協会の行事

 

11月3日(日)14:00~16:00

逗子午後例会  

場所:逗子協会本館 

お問い合わせ:benkyo.nvk@gmail.com

 

11月12日(火)14:00~16:30

『ラーマクリシュナの福音』の勉強会

場所:逗子協会本館  

お問い合わせ&お申込み:benkyo.nvk@gmail.com

※前日までに上記の宛先にメールで予約が必要です。

※日程変更や開催中止になることがありますので、協会ウェブサイトで事前に確認してください。

 

11月17日(日)10:30~16:30

逗子例会

場所:逗子協会本館

お問い合わせ:日本ヴェーダーンタ協会 046-873-0428

 

11月22日(金)

ホームレス・ナーラーヤナへの奉仕活動 

現地でのお食事配布など。

お問い合わせ:佐藤urara5599@gmail.com

 

11月23日(土)(祝)5:00~20:00

アカンダ・ジャパム 

お問い合わせ:アカンダ・ジャパム係(vedanta.karmayoga@gmail.com)

*詳細は日本ヴェーダーンタ協会HP⇒メニュー⇒活動⇒アカンダ・ジャパムで検索してください。

 

11月30日(土) 14:30~16:30

サットサンガin多治見 

場所:徳林院 岐阜県多治見市虎渓山町1-40

講話テーマ「われわれは、自然や動物から何を学べるのか?」

参加費:2000円

お問い合わせ、お申込み:(株)コンパス 担当上野 info@tao-compass.com

 

ハタ・ヨーガ・クラス 1.2.4.5土曜日(2,9,23,30日) 10:30~12:00

場所:アネックス   *体験レッスンもできます。

お問い合わせ:080-6702-2308(荒井弘人) メール: ochanomizuyoga@gmail.com

※予定は変更されることもありますのでお問合せください。

※専用ウェブサイトをご覧ください。http://zushi-hatayoga.jimdo.com/



・2019年12月の協会の行事

 

12月8日(日)14:00~16:00 ←12月は第2日曜に変更になりました

逗子午後例会  

場所:逗子協会本館 

スワーミー・メーダサーナンダジによる『瞑想と霊性の生活Ⅰ』の解説

お問い合わせ:協会046-873-0428

 

12月10日(火)14:00~16:30

『ラーマクリシュナの福音』の勉強会 

場所:逗子協会本館 

お問い合わせ&お申込み:benkyo.nvk@gmail.com

※前日までに上記の宛先にメールで予約が必要です。

※日程変更や開催中止になることがありますので、協会ウェブサイトで事前に確認してください。

 

12月15日(日)10:30~16:30

逗子例会 

場所:逗子協会本館 

お問い合わせ:協会046-873-0428

 

12月24日(火)19:00~21:00

クリスマス礼拝

場所:逗子協会本館

17:30  夕拝

19:00  礼拝、聖書朗読、キャロル、瞑想

19:40  講話

20:40  夕食(プラサード)

どなたでもご参加できますのでお気軽にお越しください。

 

ハタ・ヨーガ・クラス 第1,2,4土曜日(7,14,28日) 10:30~12:00 

場所:アネックス   *体験レッスンもできます。

お問い合わせ:080-6702-2308(荒井弘人)

メール: ochanomizuyoga@gmail.com

※専用ホームページをご覧ください。http://zushi-hatayoga.jimdo.com/

 

※12月のホームレス・ナーラーヤナの奉仕活動はお休みです

新年は、1月3日夕方5時から炊き出しを行います。

参加ご予定の方は、持ち物等の連絡がありますので、下記までご連絡ください。

お問い合わせ:佐藤 urara5599@gmail.com

 

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2019年9月逗子例会

「ホーリー・マザーのメッセージは家住者の生活の助けとなる」

特別ゲストスピーカー:スワーミー・ディッヴィヤーナンダジ

 

[日本ヴェーダーンタ協会の月例リトリートは通常第3日曜日の開催ですが、9月の月例リトリートは、ラーマクリシュナ奉仕団 サラダピタ・ベルルのセクレタリー、スワーミー・ディッヴィヤーナンダジのご訪問という特別な理由のため一週間延期となり、9月23日(月)に開催されました。スワーミー・ディッヴィヤーナンダジは9月22日(日)にアシスタントのスワーミー・プラティーボーダナンダジと日本に到着されました。スワーミー・ディッヴィヤーナンダジはラーマクリシュナ僧団の評議員会のメンバー、そしてラーマクリシュナ奉仕団の理事会の委員です。日本ヴェーダーンタ・センターの常駐僧侶、スワーミー・メーダサーナンダジは、この9月の例会で9月2日に来日された日本ヴェーダーンタ協会の新しいアシスタント僧侶であるスワーミー・ディッヴィヤナターナンダジ(通称アニルヴァン・マハーラージ)を皆さんに紹介されました。そして今年の9月23日はシュリー・ラーマクリシュナの直弟子、スワーミー・アカンダーナンダジの生誕日(ヴィッシュダ・シッダーンタ暦による)でもあります。スワーミー・アカンダーナンダジは、1897年にヴェーダーンタ・ソサイエティ・ニューヨークの責任者に就任された方です]



ホーリー・マザー シュリー・サーラダー・デーヴィーとシュリー・ラーマクリシュナに敬意を表します。そしてこのアーシュラムでのリトリートを私たちの到着の翌日に予定してくださったスワーミー・メーダサーナンダジに心からの謝意と敬意を表します。

 

神としてのマザー

 

 ほんの短い時間であっても、聖なる交わりは私たちが世俗の海を渡ることを助けます。3つの極めてまれなことは①人間として生まれること、②解脱への願望を持つこと、③聖なる交流、もしくは聖なるグルの御足を避難所とすることです。マザー、インドでは『マー』と言っているのですが、その短い言葉はマハー・マントラ(偉大なマントラ)であり、すべての言葉の中で最も力強いとみなされていることは確かです。私はインドの多くの地方やさまざまな外国の国々を訪ねてきました。そこで私は多くの人々が神をマザーと呼ぶのを好むことを見てきました。偉大な師であるシュリー・ラーマクリシュナよりもホーリー・マザーを敬愛する人々もいます。

 

私は2014年にアメリカとカナダを訪ねた折に、サンディエゴのカリフォルニア・センターで当時103歳という高齢であったミス・クレミー(ミセス クレメンタイン リグビー)に早朝に会いました。彼女は弱々しく具合が悪そうだったので、私たちは夜に付添人か看護師が必要かどうか尋ねました。彼女は、ホーリー・マザーと共に暮らしているので、他の誰も必要ないと答えました。彼女は部屋の四方にホーリー・マザーの写真を飾っていたのです。

 

ホーリー・マザーご自身は、神の母性は偉大なる師であるシュリー・ラーマクリシュナのうちにあらわれているとおっしゃいました。そしてシュリー・ラーマクリシュナは、すべての信者、さらにはすべての人々にこの考えを明らかにするために、ホーリー・マザーを残されました。私たちの僧団が創設されたとき、スワーミー・ヴィヴェーカーナンダは、ホーリー・マザー シュリー・サーラダー・デーヴィーが、この僧団のマザー(サンガ・ジャナニ)であると宣言されました。いつもシュリー・ラーマクリシュナが、シュリー・サーラダーはシュリー・サラスヴァティ(智慧と霊的知識を与える者)だとおっしゃっていたことを、私たちは皆知っています。しかし、シュリー・サーラダー、ホーリー・マザーは、とても謙虚な方でしたので、ご自身をグルであるとか、伝道者であるなどとは決してお考えになりませんでした。彼女は「私が教えるですって? 師の教えはすでに本として出版されているので、どうぞそれを読んでください」とよく仰っていました。そして「偉大な師の教えのたった1つだけでも理解し、それに従って生きることができれば、すべてが達成されるでしょう」と続けられました。

 

マザーは責任を引き受けられた

 

私たちはシュリー・ラーマクリシュナがドッキネッショルでシュリー・サーラダーを礼拝されたことを知っています。それは1872年6月のパラハーリニー・カーリー・プージャーのめでたき日のことで、シュリー・ラーマクリシュナはマザー・カーリーの聖なる神としてホーリー・マザーを礼拝されたのです。シュリー・ラーマクリシュナは、ご自身が長くは生きられないことをご存じで、サンニャーシー(出家僧)と信者からなる将来の霊的組織の責任をホーリー・マザー シュリー・サーラダー・デーヴィーに引き渡すことを望まれました。ラーマクリシュナ・サンガ(集まり)、奉仕団では、ほとんどのメンバーは家住者で、私のようなサンニャーシーやブラフマチャーリ(見習い僧)はごく少数です。最初ホーリー・マザーは気が進みませんでしたが、最終的にはシュリー・ラーマクリシュナの提案に同意し、組織の精神的なお世話と責任を引き受けられました。これは、この素晴らしい世界的組織の僧侶と同じく信者の霊的生活の責任を引き受けることを意味します。

 

シュリー・ラーマクリシュナと同じように、ホーリー・マザーは聖典や本をほとんど勉強なさいませんでしたが、彼女の教えやメッセージをよく読めば、ヒンドゥ教、キリスト教、仏教、イスラム教などすべての宗教の聖典の教えが彼女の教えと一致していることに驚かされます。これは、ホーリー・マザー シュリー・サーラダー・デーヴィーの他に類を見ない特質です。ホーリー・マザーの『生涯』、『教え』、『福音』などの出版されている本を通して、彼女が私たちに必要な支援をし、この物質主義の世界で生活をするための力を与えてくださっていることが分かります。サンニャーシーも家住者も彼女の教えを読めば、自分が生活するためのインスピレーションを得ることができます。私たちが人生で困難に直面したとき『ホーリー・マザーの福音』を読むと、明確な解決法を見つけることができるでしょう。

 

平易な言葉と深淵なメッセージ

 

 マザーの言葉はとても平易なので、彼女の言葉をどう分析しても彼女の言葉の元来の霊的な魅力を奪ってしまいます。だから彼女のメッセージを学者たちが分析するのは賢明なことではありません。なぜなら彼女の言葉は、霊的求道の道を行く者に直接訴えかけ、影響を及ぼすからです。彼女がおっしゃるには、マントラを授かり、マントラを繰り返し唱えることは、体を清らかにするそうです。 「指を使ってマントラを数え唱えること(ジャパ)によって祝福されるようにと、神様が私たちに指をお与えになりました。純粋な心がジャパをすると、何も考えることなく自然に内部から、マントラは沸き立ちます。この状態に到達した人は、ジャパで成功を成し遂げたのです」とおっしゃいました。

 

1日のうちの最も忙しい時間にも、いくらかの時を祈りに捧げなければいけません、というホーリー・マザーのお言葉があります。マザーは「私はドッキネッショルにいたころとても忙しかったけれど、きちんと祈りや瞑想をしました」とおっしゃっていました。

 

マザーは、霊性の信者が困難なときや心配ごとがあるときには、我慢強くあるようにとアドバイスされ、「困難は神のお慈悲のあらわれです」とおっしゃいました。困難はやってくるでしょう、しかし私たちは困難に対して別の見方をすべきなのです。マザーは、困難は神の慈悲の一部で水のように流れ去ると信じておられました。マザーの信者へのアドバイスは、困難なときには心をこめて涙を流し神に祈ることと、足るを知ることです。マザーは、「知足に優る宝はありません。忍耐に優る美徳はありません」とおっしゃいました。

 

 ある人がマザーに霊性の実践とは何かと尋ねると「霊性の実践とは、心を常に神の蓮華の御足に置き、神のお考えに没頭することです」とお答えになられました。マザーは信者からの質問にそのように平易な言葉で答えられました。彼女の現実的な回答は信者たちの問題を上手く解決することでしょう。

 

皆さんへのメッセージ

 

先に申し上げたように、マザーの教えは、僧侶や家住者など、すべての者のためのものですが、それらは特に女性に適しています。マザーは、女性は安易に怒らず忍耐を実践すべきだと明言され、また、「赤ちゃんや子供のころは両親が私たちの保護者で、成長してからは旦那さんが保護者です。私たちは両親や旦那さんに対して、たとえ大変でも忍耐強く我慢をすべきです」と女性におっしゃいました。このアドバイスは家住者の生活の支えとなります。

 

 マザーはよく、言葉の上でさえ他の人を傷つけてはいけない、とおっしゃいました。不快な真実を不必要に話してはいけません。思うままに粗野な言葉を使うとその人の性質は雑になります。言葉の制御をしなければその人の繊細さは失われるのです。マザーは、シュリー・ラーマクリシュナはかつて、足が不自由な人がいても、どうして足が不自由なのかを尋ねるべきではない。しかしもし知る必要があるのなら、例えば「気候の変化で痛みますか」というように、間接的な方法で話題を持ち出すほうがいいとおっしゃっていた、と話されました。これらの例は、マザーが訪問者の問題点に気づき解決策を与えるうえで、どれほど実際的であったかを明らかにしています。

 

サードゥや信者になるためには、私たちはまず初めに上品で礼儀正しくならなければなりません。シュリー・ラーマクリシュナとホーリー・マザー シュリー・サーラダー・デーヴィーは、どうすれば紳士淑女となれるか、他の人との話し方や対処の仕方を教えてくださいました。マザーはこのようにおっしゃったのです「ある場所から別の場所へ行くときはいつも自分の周りを観察し、自分の住処の周りの出来事は十分に知っておいてください。ですが唇は閉じておくように」と。

 

 人の人生のゴールは、神つまり霊性の悟りの他にはありません。ホーリー・マザーはこのことをご存じだったので、みんながそこに到達するためにジャパをするようアドバイスされました。彼女は純粋な心と純粋なハートでジャパをすることだけが私たちに霊的実践の成功をもたらす、と信じておられました。『ジャパット シッディ ジャパット シッディ』とは、ジャパはシッディすなわちゴールへと導く、という意味です。私が以前グジャラート州のアメダーバードに行ったとき、この場におられるレオナルドさんくらいの若い男性が細心の注意を払って私の世話をしてくれました。そこで私は彼に「あなたの心に何か欲望はありますか?」と尋ねました。彼は「私は今、マルティ800(スズキ・インドの小型車)を持っているのですが、私はマルティ エスティーム(スズキ・インドの高級車)が欲しいので、シュリー・ラーマクリシュナにそのことだけを祈っています」と答えたのです。

 

 マザーは、人は欲望が神によって満たされるとたいそう喜ぶが、すべての欲望が満たされない限りは苦しむ、ということをご存じでした。マザーは、もし神を見たいのなら欲望のない状態にしてくださいと祈るようにアドバイスされました。先ほど話した青年は実際にマルティ・エスティームを手に入れましたが、彼はすぐにメルセデスベンツやさらにはフェラーリのような1000万ルピー(1,500万円)以上の車を欲しがりました。そのような欲望をすべて満たすことはできず、フェラーリを手に入れることはできないでしょう。彼はシュリー・ラーマクリシュナの信者ですから、タクールは彼に最高の歓びをお与えになります。彼は、すべての欲求を満たすことはできない、そして神を悟るよう努力すべきである、と理解するでしょう。彼は神のために働いていますが、彼の心には欲望があるので、彼は満足していません。

 

 人生には良い面と悪い面が混在しています。この世には善人も悪人もいます。ホーリー・マザーはすべての人々をわが子だとみなされました。彼女はこのことを「もしわが子が泥やほこりにまみれていたら、その子を膝に抱いてきれいにしてやるのが私の務めではないですか?」とたいそう素晴らしい表現をされました。マザーは生涯にわたって、このことを実践されました。彼女がおっしゃったことがあります「アムジャッド(イスラム教徒で有罪宣告を受けた泥棒)はシャラト(スワーミー・サーラダーナンダ=ホーリー・マザーのお世話役)と同じくらい大事な息子です」と。 他の信者から好かれていない男性や女性が頻繁にホーリー・マザーに不満をぶつけにきたことを私たちは知っています。ホーリー・マザーは、彼女をお母さんと呼ぶ誰をも拒絶できないと言って、手に負えない人々の訪問を許しておられました。

 

希望と保護の言葉

 

 マザーの言葉は、大いなる希望と保護の言葉です。彼女は「あなたが困った時はいつでも『私にはお母さんがいる』と自分に言い聞かせなさい」とおっしゃいました。私たちには保護してくださるマザーがいます。ここでホーリー・マザーの生涯の中でのある出来事を述べさせていただきます。彼女が郷里のジャイランバティに滞在していたあるとき、そこでは雨が全然降らず、農民たちは飢えの危機にさらされていました。数名の農民がマザーの家にやってきて言いました「マザー、あなたは何でもお出来になります。どうか雨がすぐに降るように何かしてください。そうすれば私たちは家族を飢えさせることもありません」。そこでホーリー・マザーは農民たちとともに彼らが耕した畑の様子を見に行きました。乾いた畑を見ると、彼女は偉大なる師(シュリー・ラーマクリシュナ)に「師よ、どうかこの問題を解決してください。そうでないと私の子どもたちが飢え死にしてしまいます」と言いつつ手をあげて祈りました。実際、すぐに雨が降り出し、その年はその地域で最も豊かな収穫をもたらしました。

このことは、その村の男女へのホーリー・マザーの偉大な慈悲のあらわれです。

 

 私はとても幸いなことに、ホーリー・マザーの三人の子どもたちと交流する機会に恵まれました。その中の一人は私のディクシャ・グル(マントラを授かったグル)であり、見習い僧、次いで出家僧の誓いを認めてくださった、僧団の第10代僧団長、スワーミー・ヴィレーシュワラナンダです。もう一人はとてもお年を召したスワーミーで当時100歳に近かったシャンターナンダジと、もう一人はスワーミー・シャントーシャナンダジです。その方たちにも似たような農民に関する出来事がありました。雨が降らないので雨ごいのために農民たちはアッラーに祈っていましたが、雨はまだ降っていませんでした。シャントーシャナンダジはシャンターナンダジに近寄って「あなたはホーリー・マザーの子供なのだから、マザーに雨を降らせるように祈ってください」と言いました。

 

シャンターナンダジは微笑んで「あなたもマザーの子供なのになぜ祈らないのですか?」と言いました。

 

 そこでシャントーシャナンダジは低い声で目に涙をためて手を合わせて祈り始め、シャンターナンダジもすぐに雨ごいの祈りに加わりました。当時私は大学3回生で、スワーミー・ヴィレーシュワラナンダジからイニシエーションを授かっていました。大学で勉強をして夕食をとった後、寝るために部屋に行こうとすると、すぐに激しい雨が降り始め、私はまさに偉大な魂たちの涙がベンガルの干ばつを和らげる雨粒になったのだと感じました。このことは、私たちがこれらの考えと結びつくと、他者への慈悲と非利己的な愛を我がものとなせる、ということを教えています。

 

マザー:慈悲の家

 

 スワーミー・ヴィヴェーカーナンダは、非利己的であることは神である、と言いました。このすべての人に対する愛は、シュリー・ラーマクリシュナ、ホーリー・マザー、スワーミー・ヴィヴェーカーナンダと彼の兄弟弟子、そして彼らの弟子たちによって実証されました。このことはずっと続いており、私たちの年配のスワーミーたちは信者さんから、お母さん、お父さん、友達、哲学者、導き者だとみなされています。私があるセンターに行きそこで信者さんたちに会うと、自分のスワーミーはお母さんのようだと言う人もおれば、お父さんのようだ、またとても近しい友だという人もいます。私たちにこのことを与えてくださっているのは、神様とのつながり、神聖な交わり(サットサンガ)です。発展は生命、縮小は死です。宗教つまり霊的生活は発展へ、さらには宇宙の愛へと導きます。

 

長い時間お聞きくださり本当にありがとうございました。最後にホーリー・マザーへの祈りを唱えて終わりとさせていただきます。

 

あなたは、慈悲の家、

至高の女神、

あなたの御足に避難させてください。

つつましいあなたの子供である私たちに慈悲をお示しください。

おお、サーラダー、あなたに敬意を表します!

 

智慧を与えるお方、

慎み深さというヴェールで隠されている慈悲の家。

私たちをいつも罪からお救いください、

あなたに敬意を表します!

 

この祈りはスワーミー・アベダーナンダジ・マハーラージ作詞のプラクリティム・パラマムの歌詞の一部です。今日、この特別な場でシュリー・ラーマクリシュナ、ホーリー・マザー、スワーミー・ヴィヴェーカーナンダ、スワーミー・アベダーナンダ、その他のお弟子様方に敬意を表します。

お一人お一人にナマスカーラ。

 

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「毎年恒例のナマステ・インディアでの日本ヴェーダーンタ協会のガンガー CDショップ」

日本ヴェーダーンタ協会書記:鈴木敦

 

2019年9月28日(土)と29日(日)、東京・代々木公園にて、ナマステ・インディアが開催され、日本ヴェーダーンタ協会はガンガー CD ショップ の名称で今年も出店致しました。

 

昨年は台風の直撃を受けましたが、今年は天気もまずまずで、28日午前7時30分よりボランティアの皆様のご協力を得て、お店の設営と書籍、CD、雑貨等の陳列などの開店準備をしました。午前10時頃の開店と同時にお客様がイベント会場に押し寄せ、本場インド料理の屋台や、各ショップは活況に満ちました。私たちのショップにもお客様はどんどん来られ、書籍、CD、線香、瞑想用マット、トートバッグなどの販売も順調でした。

 

今年は新しいアシスタント僧侶のスワーミー・ディッヴィヤナターナンダジ(通称アニルヴァン・マハーラージ) も参加されました。マハーラージは、外国人や日本人のお客様からの質問に丁寧に答えられ、私は日本語の質問に精いっぱい答えました。

 

今年は来場者が多く、二日間でかなりの売り上げがありました。日本ヴェーダーンタ協会のためにイベントのお手伝いをし、成功させてくださったすべてのボランティアの皆さま、ご協力くださり本当にありがとうございました。

 

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スワーミー・ディッヴィヤナターナンダジからもナマステ・インディアに関するコメントをいただきました。

 

「ナマステ・インディア」

スワーミー・ディッヴィヤナターナンダジ

 

ナマステ・インディアは盛大なお祭りです。私は多くの日本人がインドのお祭りに興味を持っているのを見て驚きました。文化プログラムもとても素晴らしかったです。こういった祭典は、2つの文化が結びつく足場として機能します。 食べ物、衣装、音楽、ダンスは、文化の主要な構成要素ですが、ナマステ・インディアではインド文化のこれらの側面がよくあらわされていたことは言うに及びません。

 

私たちのショップも、日本人、インド人など、多くの人々を魅了しました。私たちがナマステ・インディアに参加したことで、ラーマクリシュナ・ミッションのことをすでに知っていた多くの人々が日本の支部の存在を知ることができました。インド以外の国々でもヨーガという言葉はなじんできています。そしてヨーガとその実践に興味がある人が、ナマステ・インディアで私たちが提供する本を手に取ることで、シュリー・ラーマクリシュナとスワーミー・ヴィヴェーカーナンダを知ることができました。

 

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—忘れられない物語

 

「区別」

 

師が何人かの弟子を連れて川のほとりを散歩していた。師は言った。「ほらごらん、魚はどこへでも行きたいところへ行く。そのことを心から楽しんでいるのだ」

 

 一人の通りがかりの人がその会話を耳にして言った「あなたはどうして魚が楽しんでいることが分かるのですか?魚でもないのに」。

 

 弟子たちはその無礼さにあっけにとられた。

 

 師は探求の大胆な精神を見て取り微笑んだ。彼は「ところで君、友よ、どうしてあなたは私が魚でないと分かるのかね? あなたは私ではないのに」と愛想よく返答した。

 

 弟子たちはこの返答を、すげない拒否だと思い笑った。

 

 ただその人だけがその言葉に深く心を打たれた。 その日中、彼はそのことについて思案し、そして僧院にやってくると言った「私が思っているほど、あなたは魚と変わらないかもしれません。私とあなたが変わらないように」。

 

ひと言

人は、神が人間を神の知識に導きたいと願うほどに熱心に何も望んでいない。

神はいつも準備ができているが、私たちは全然準備ができていない。神は私たちの近くにおられるが、私たちは神から遠く離れている。神は内にあり、私たちは外にいる。神は友好的で、私たちは隔たっている。 

-マイスター・エックハルト(1260-1328)

  

『ショート ウィズダム ストーリーズ』

・・・ アントニー・デ・メロ

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―今月の思想

 

全てのものには美しさがある。しかし誰もがそのことに気づくわけではない。

・・・ 孔子

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発行:日本ヴェーダーンタ協会

249-0001 神奈川県逗子市久木4-18-1

Tel: 046-873-0428  Fax: 046-873-0592

ウェブサイト:http://www.vedanta.jp  email:info@vedanta.jp