今月のニュースレター

 

<PDF版>

PDF版(写真入り)は、過去のデータをご覧いただくか

こちらからダウンロードしてください。

*ニュースレターPDF

ヴェーダーンタ協会

日本ヴェーターンタ協会の最新情報

2018年3月 第16巻 第3号

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

かく語りき―聖人の言葉

 

「全ての罪と悪はこの一言に要約できると知れ―弱さだ。あらゆる邪悪な行いの原動力は弱さだ。あらゆる利己主義の源は弱さだ。人が他者を傷つけるのも弱さのせいだ。人が本当の自分でない自分を現しているのも弱さのせいだ」

 

…スワーミー・ヴィヴェーカーナンダ

 

「全ての不純な考え、不純な言葉、不純な行いは、真の知識と叡智の欠如から生じる」

 

…ザラスシュトラ

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

今月の目次

 

・かく語りき―聖人の言葉

・2018年4月~5月の予定

・2018年2月の逗子例会

「他人よりまず自分を変える」

スワーミー・メーダサーナンダの講話

・赤羽(東京)サットサンガ

・札幌サットサンガ

・忘れられない物語

・今月の思想

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

2018年4月~5月の予定

 

・生誕日

 

シャンカラチャーリヤ 4月20日(金)

お釈迦様 4月30日(月)



・4月の協会の行事

 

4月1日(日)  14:00~16:00

新規開催 逗子午後例会

場所:逗子本部本館 

お問い合わせ・お申込み:benkyo.nvk@gmail.com

詳細は協会ウェブサイトをご覧ください。

 

4月7日(土) 10:00〜12:00

東京・インド大使館例会  

講義:『バガヴァッド・ギーター』

場所:インド大使館 03-3262-2391

お問い合わせ: http://www.gita-embassy.com/お問合せ/

入館・受講するには、大使館発行のIDカードが必要です。詳細は、協会ウェブサイトのページ左側にあるメニューから「インド大使館ID」をご覧ください。

免許証など写真つきの身分証を必ずお持ちください。

 

4月10日(火) 14:00~15:30(毎月第2火曜の予定)

火曜勉強会(賛歌と『ラーマクリシュナの福音』の勉強会)

場所:逗子本部本館

お問い合わせ・お申し込み:benkyo.nvk@gmail.com

詳細は、協会ウェブサイトの「Home」の一番下の方をご覧ください。

どなたでも参加できますが、前日までに上記の宛先にメールで予約が必要です。

また、当日キャンセルになることもありますので、当日朝に協会ウェブサイトで必ずご確認ください。

 

4月15日(日) 10:30~16:30

逗子例会

場所:逗子本部本館

午前:講話

午後:朗誦・輪読・講話

 

4月21日(土) 10:00〜12:00

『ウパニシャド』 スタディークラス

講義:ウパニシャド

場所:インド大使館 03-3262-2391

お問い合わせ: http://www.gita-embassy.com/お問合せ/

入館・受講するには、大使館発行のIDカードが必要です。詳細は、協会ウェブサイトのページ左側にあるメニューから「インド大使館ID」をご覧ください。

免許証など写真つきの身分証を必ずお持ちください。

事前テキストを、協会ウェブサイトの「テキストギャラリー」-「ウパニシャド」からダウンロードして(必要に応じて印刷)、当日お持ちください。

 

4月27日(金)

ホームレス・ナーラーヤナへの奉仕活動

現地でのお食事配布など

お問い合わせ:佐藤 090-6544-9304

 

4月27日(金)~29日(日)

大分サットサンガ

お問い合わせ:0972-62-2338 じねん

 

4月30日(月・祝) 5:00~20:00

アカンダ・ジャパム

場所:逗子本部本館シュライン

朝5時から夜8時までの間、瞑想とジャパ(神様の名前を心の中で唱え続けること)を切れ目なしに一日行う瞑想会です。宿泊や食事を提供します。

お問い合わせ:鈴木(vedanta.karmayoga@gmail.com)

4月20日までにご希望の時間帯(1時間単位で何時間でも)をご連絡下さい。

 

4月 毎土曜日 10:15~11:45

ハタ・ヨーガ・クラス

場所:逗子本部別館

お問い合わせ:羽成淳(はなり すなお) 080-6702-2308

体験レッスンもできます。

予定は変更されることもありますので、日程は直接お問い合わせください。

専用ウェブサイトをご覧ください。 http://zushi-hatayoga.jimdo.com/



・5月の協会の行事

 

5月5日(土) 10:00〜12:00

東京・インド大使館例会  

講義:『バガヴァッド・ギーター』

場所:インド大使館 03-3262-2391

お問い合わせ:http://www.gita-embassy.com/お問合せ/

入館・受講するには、大使館発行のIDカードが必要です。詳細は、協会ウェブサイトのページ左側にあるメニューから「インド大使館ID」をご覧ください。

免許証など写真つきの身分証を必ずお持ちください。

 

5月6日(日) 14:00〜16:00

逗子午後例会

場所:逗子本部本館 

お問い合わせ・お申し込み:benkyo.nvk@gmail.com

詳細は協会ウェブサイトをご覧ください。

 

5月8日(火) 14:00〜16:30

火曜勉強会(賛歌と『ラーマクリシュナの福音』の勉強会)

場所:逗子本部本館

お問い合わせ・お申し込み:benkyo.nvk@gmail.com

詳細は、協会ウェブサイトの「Home」の一番下の方をご覧ください。

どなたでも参加できますが、前日までに上記の宛先にメールで予約が必要です。

また、当日キャンセルになることもありますので、当日朝に協会ウェブサイトで必ずご確認ください。

 

5月19日(土) 13:30~17:00(開場13:00)

スワーミー・ヴィヴェーカーナンダ第155回生誕記念祝賀会  

場所:南大塚ホール(東京都豊島区)

お問い合わせ:逗子協会 046-873-0428

詳細は協会ウェブサイトをご覧ください。

 

5月25日(金)

ホームレス・ナーラーヤナへの奉仕活動

現地でのお食事配布など

お問い合わせ:佐藤 090-6544-9304

 

5月26日(土) 13:30~17:00

関西地区講話

場所:大阪研修センター

内容:「『バガヴァッド・ギーター』と『ウパニシャド』を学ぶ」

詳細は専用ウェブサイトをご覧ください。 http://vedanta.main.jp/

 

5月27日(日)

東京サットサンガ(東京三鷹・沙羅舎)

詳細は、後日協会ウェブサイトに掲載の予定です。

 

5月 毎土曜日 10:15~11:45

ハタ・ヨーガ・クラス

場所:逗子本部別館

お問い合わせ:羽成淳(はなり すなお) 080-6702-2308

体験レッスンもできます。

予定は変更されることもありますので、日程は直接お問い合わせください。

専用ウェブサイトをご覧ください。 http://zushi-hatayoga.jimdo.com/

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

2018年2月の逗子例会

「他人よりまず自分を変える」

スワーミー・メーダサーナンダの講話

 

ベンガルのお話に、結婚を控えたある若い男女が結婚について取り決めをするというものがあります。親戚のおじいさんが、結婚後よりも結婚前の今、互いの好き嫌いをまとめてチェックリストにしたらよいのではないかと考えました。

 

座った二人の前で、おじいさんは「食べ物は大切だからな」と言って男性の方に尋ねました。「料理に唐辛子が入っているのは好きかね」 青年は、辛い食べ物は全く駄目だと答えました。

 

すると女性が言いました。「私は料理に最低でも唐辛子が7本必要です」

 

次に青年は、紅茶に何杯砂糖を入れるか聞かれて「1杯だけです」と答えました。

 

すると女性が言いました。「私は7杯です!」

 

続いておじいさんは、ベッドのマットの硬さについて尋ねました。男性は硬めが好きだと答え、女性は「うんと柔らかいのがいい」と言いました。

 

この話から分かるように、様々な好みの違いがある2人が一緒に暮らしたらコミュニケーションに問題が生じるのは明らかです。しかし、付き合い始める前に相手の好みを推し量るのは難しいものです。普通、相手の好き嫌いがわかるのは付き合い始めてからでしょう。また、親子関係で言えば、大抵の親は、子供にどんなふうに育ってほしいか、自分なりの願いがあります。しかし子供は必ずしも親の言うことを聞くわけではなく、過ちや失敗を犯すなどし、親の願いとは違うふうに育ちます。そうすると親は子供を変えよう、直そうと考えます。こうした問題は夫婦、親子、兄弟姉妹の間でも、友人同士、あるいは教師と生徒の間でも起こるものです。医者と患者の間でも起こり得るでしょう。

 

これらに共通しているのは、人の行動を変えること、直すことへの希望があることです。そのため、相手が期待通り変わらないと人間関係に問題が生じます。こうした期待は双方向の場合があります。妻は夫を直したいと思い、夫は妻を変えたいと思います。友人の間でも、相手を変えたいと互いに望みます。また、親子の間や教師と生徒の間のように、相手を変えたいという思いが一方に偏っていることもあります。いずれにしても、人を変えたいという願望が期待通りの結果を生むことはほとんどありません。「人を変える」ことは、実現するのが大変難しいものです。

 

なぜ、人を変えるという考えはうまくいかないことが多いのでしょうか。これについて、以前にお話ししたことがあるかもしれませんが、ナスレッディン・ホジャの話をもう一度したいと思います。ナスレッディン・ホジャはイスラム教の賢者で、現在のイラクとトルコの国境地域にいました。時には賢者のように時には愚者のように話すナスレッディンは、非常に独特の持ち味がある人物でした。風変わりなところがありましたが、人々に愛され尊敬されていました。

 

ある日ナスレッディンが考え込んだ様子でいるのを見て、人々は代わる代わる「どうしたのですか」と尋ねました。

 

「兄弟よ、この世界には不完全なものが実にたくさんあるのう」とナスレッディンは答えました。これは、現在であれば、アメリカやインドやあらゆる所で起きている、テロや殺戮、ミサイルの発射などに当たります。さて、彼はさらにこう言いました。「欠点や変なところがあまりにも多くあるから、どうしたらこの世界を変えてもっと良くできるか真剣に考えていたのだ」これを聞くと人々は納得し、このように言って立ち去りました。「賢者様に神の祝福あれ!」

 

翌年も、ナスレッディンは同じ場所で同じように考え込んだ様子でいました。人々は再びこれに気付き、ナスレッディンに「1年前は世界を変える方法を考えているとおっしゃっていましたね。今度は何を考えていらっしゃるのですか」と尋ねました。「1年前、世界を変えようと思ったけれど、実際に変えるのはどんなに難しいか分かったのだ。だから今度は、自分の住む社会をどうしたら変えられるか考えているのだよ」この言葉に人々は納得し、このように言って立ち去りました。「賢者様に神の祝福あれ!」

 

1年後、ナスレッディンは再び同じ場所で同じように考え込んだ様子でいました。人々はこれを見ると近寄っていき、「賢者様、2年前は世界を変える方法を、1年前はあなた様の住む社会を変える方法を考えていらっしゃると聞きました。今度は何でしょうか」と尋ねました。

 

ナスレッディンは答えました。「その通り。最初は世界を変えようと考えたのだが、これは不可能だと分かった。次は社会を変えようと思ったが、やはりこれも非常に難しいことが分かった。今は、私の家族をどうしたら変えられるか考えているのだ。うちの家族は欠点だらけだ。なんとかこれを直して完璧な家族にならなければ」人々は、再びナスレッディンに神の祝福を祈りました。

 

しかし、次の年もまたナスレッディンは同じ場所で同じように考え込んだ様子でいました。「賢者様、世界を変えるのも社会を変えるのも不可能だとおっしゃいました。その後、賢者様のご家族はどうされましたか。そのように考え込んだ様子でいらっしゃるなんて、何があったのですか」

 

「その通り。世界を変えよう、社会を変えようと思ったが駄目だった。家族を変えようともしたが、これもまた駄目だった。だから今度は、自分を変える方法を考えているのだよ」

 

この話には重要な教訓が込められていますが、これに関連することとして実際にあったことをお話ししましょう。「マハープルシャ・マハーラージ」として有名なスワーミー・シヴァーナンダジー は、シュリー・ラーマクリシュナの直弟子で、後にラーマクリシュナ僧団のプレジデントになられた方です。僧団の本部があるベルル・マトでは、参拝者が一人や家族連れでやって来て常駐の僧侶に祝福を求めることがよくあります。ある夫婦がシヴァーナンダジーに会いに来て、こう言いました。「マハーラージ、どうか息子が完璧な子供になるよう祝福してください」親としてこのような祝福を願うのは当然のことでしょう。しかしシヴァーナンダジーは、良い子になるようにと祝福する代わりに、こう答えたのです。「まずはあなた達が完璧になるように努めなさい。そうすれば子供も完璧になります!」

 

何という祝福でしょう!でも、親が完璧になれば、その子供も完璧になる可能性は高いですね。

 

このような話をしたのも、私たちは何か問題を見つけると相手が変わることを願うだけで、問題を解決し状況を良くするのに自分たちにも責任があることを忘れてしまいがちだからです。今日の講話はここがポイントです。人を変えようとする前に、まず自分を変えましょう。問題は、誰も自分を変えたがらないことにあります。大きな矛盾ですね。人を変えたいと思っても自分は変えたくない。だから問題は続き、諍(いさか)いも続き、最後には人間関係が終わって離れ離れになる可能性もあるのです。これではいけません。幸福に平和に暮らしたいのなら、人間関係を築かねばなりません。私たち人間は社会的な生き物です。洞穴や離れ小島に一人で住んでいるわけではありません。どうしたらより良い人間関係を続けていくことができるか、より建設的で前向きな関係を築いていくことができるか、考えねばなりません。

 

最も大切なことは、「人間関係を築くには自らにも責任がある」のを認めることです。しかし、これを理解して行動に移すのは最も難しいことでしょう。なぜ自分を変えたくないのか、自分に問いかけてみてください。私たちは経験から、自分を変えることが必要だと分かっていても実際に変わるのはとても難しいと知っています。心理学的にどんな理由があるのでしょうか。私たちは、人とコミュニケーションを取らずに生きていくことはできません。家族と暮らしていれば、当然、夫婦間、親子間でコミュニケーションが必要です。一人暮らしでも、例えば職場では何かしらコミュニケーションを取る必要があります。社会にいる限り、あらゆるところで人とのコミュニケーションが必要とされます。 だから問題にぶつかるのです。なぜ私たちは、人間関係がうまくいかない責任は自分にもあると考えず、他の人のせいだと考えるのでしょうか。

 

私の考えでは、自分を変えたくないと思う理由は、自己愛やエゴ、うぬぼれにあります。皆さんも一人一人内省してみれば、同じ結論を得るのではないでしょうか。「私は自分が大好き。私が悪いはずがない。悪いのは相手で、これは相手の間違いだ」私たちはエゴがあるせいで、自分の過ちや責任をきちんと判断することができないのです。「私は完璧。だから悪いのはあの人だ」

 

エゴが強いしるしは、次のようなものです。まず、人も自分と同じものが好きに違いない、と思い込んでいる。二つ目に、人の考えを尊重しない。三つ目に、自分は自由にしたいけれど、他の人には同じように自由にさせない。このようなエゴや自己愛のしるしが表れている人は、他人についての不満や文句をよく口にします。たとえば、「あなた(または、誰々さん)は私のことが分かっていない!」と言う人です。こういう人は、「あの人が私のことを分かっていないのなら、私はあの人のことが分かっているだろうか」と自分に問いかけることはしません。誰かの意見が間違っていると思うなら、相手もこっちが間違っていると考えている可能性があるのです。

 

エゴはワインのようなものだそうです。ワインを飲むと、惑わされて正しく判断できなくなります。エゴの強い人も同じだと言えます。もちろん、聖者でもない限り、誰にでもエゴはありますが、ここで言っているのは過度にエゴがある場合です。ワインに酔っているように、そのような人はエゴとうぬぼれのせいで酔っています。霊的な生活を送るにも、エゴは大きな障害です。エゴはカーテンのようなもので、私たちの中にいる神様が見えなくなってしまいます。さらに、良い人間関係、前向きな、建設的な、健全な、幸福な人間関係を築くのにもエゴは最も大きな障害となります。

 

人間関係が悪くなっている、ギクシャクしている、ピリピリしているなどということがあれば、その背景にある要因として自分のエゴがあるということを真っ先に考えねばなりません。ですから、「自分を変えなければ」と考えるのが対処法です。もちろん、相手にも責任があり、同じようにエゴが強くなっているかもしれませんが、相手をコントロールすることはできませんね。少なくとも自分を変えることはできるはずです。そうすれば、マハープルシャ・マハーラージがおっしゃったように、「自分を変えて完璧な人間になろうと努力すれば、人にも影響を与えるのは明らか」なのです。ですから、まず「自分から」始めましょう。

 

握手をイメージしてみてください。いつも相手が先に手を出すのを待っていたら、握手はスムーズにできません。自分から始めるのです。最初に自分の手を伸ばして、相手の手を握る準備をしましょう。誰もが、自分のエゴを抑える方法を自分で考えねばなりません。そうすれば必ず素晴らしい結果が得られます。また、善き人、善き信者となり、より良い人間関係を築く助けにもなります。人間関係の問題には「怒り」もありますが、分析してみるとこれにもエゴが関係しています。

 

「なぜ相手ではなく自分の方がエゴを抑える努力をしなければならないのだろう」と思うかもしれませんが、その答えは次の美しい言葉にあります。「人に望む変化を、自分が実践する(Be the change you want to see in others)」

 

エゴを抑えるには我慢が必要です。自分に好ましくない状況を我慢しなければいけません。我慢するのに大切なことが4つあります。「流す、合わせる、許す、忘れる」です。この4つを実践すれば「前向きな我慢」をすることができます。我慢には、自分の外からの影響で仕方なく無理やり我慢する「後ろ向き、否定的な我慢」もあります。前向きで肯定的な我慢は、自分の内側から生まれます。たとえば、誰かが明かりを消し忘れたら、いちいち気に留めず流せばいいのです。もし何度も続くのであれば、その時初めて注意しましょう。家族の人間関係でも、夫婦が互いにあらゆることであら探ししていたら、関係がギクシャクしますね。小さなことは流しましょう。

 

周囲の人や状況に合わせなければならないのなら、進んで合わせましょう。根本的なところで自分の考えをしっかりと持っていればいいのです。樫の木ではなく柳の木のようになって、ポキリと折れるのではなく必要に応じてしなやかに曲がりましょう。

 

そして許しましょう。誰かが繰り返し同じ間違いをしても気にせず、文句も言わない。相手の人も自分に文句を言いません。なぜなら、互いに間違いをすることは分かっているからです。これが、許し合いです。さらに、相手の過ちをいつまでも非難せず忘れましょう。喧嘩でよくあるのは、過去に相手にされて嫌だったことを、それがどれ程昔のことであっても、あれもこれもと並べ立てることです。つまり、忘れておらず、いつまでも根に持っているのです。人の過ちは忘れるようにしましょう。そうすれば相手も私たちの過ちを忘れ、許してくれます。エゴの強い人は、流すことも合わせることも許すことも忘れることもできません。

 

この4つのポイントはどれも実践的ですから、是非やってみるよう心がけてください。ホーリー・マザー・シュリー・サーラダー・デーヴィーが、自分を訪ねてきた人に残した最後のアドバイスは何でしたか。マザーはこう言いましたね。「いいですか、平安を望むなら人のあら探しをしてはいけません。自分の欠点を見なさい。世界は自分に関わりがあるのだと考えなさい。わが子よ、他人などいないのですよ。全世界があなたの身内です」エゴが強いと、自分の欠点が見えず他人の欠点ばかり目に付きます。ですから、エゴを抑える方法は自分の欠点を見ることです。イエス・キリストは何と言いましたか。「山上の垂訓」で、「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである」(抜粋:マタイによる福音書 7章1節。『和英対照聖書 新共同訳』日本聖書協会、2001年)と述べ、「あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか」(同7章3節)と問いかけました。

 

他人の良いところは見えず悪いところだけに気付き、自分のことは良いところだけしか目に入らず悪いところは見えない、というのもエゴの特徴です。エゴの強い人はハエのようで、汚いものが好きです。ですから私たちはハチのようになって花だけを好むようになりましょう。

 

最後にもう一つ。より多くを与え、取るのは少なくし、なるべく求めないようにしましょう。エゴの強い人は常に要求します。自分が取ることばかり、求めてばかりです。我慢すること。流し、合わせ、許し、忘れること。人の良いところを見ること。なるべく要求しないこと。これらはエゴを抑えるコツです。「人に望む変化を、自分が実践する」を合言葉に頑張って実行しましょう。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

赤羽サットサンガ

 

(以下は、新田ゆう子さんのレポートを一部編集したものです)

 

2017年11月4日(土)午後3時から5時、東京都北区赤羽の東京ヨーガ療法研修センターにて、スワーミー・メーダサーナンダジー(マハーラージ)の『輪廻転生とカルマの法則』出版記念講演会が行われました。主催者はセンター長の松島禅樹(ぜんじゅ)さん。参加者は、ヨーガ療法を学ぶ療法士の方々他、計21名。

 

センター2階の講義室で、「死を避けることは出来ない、良く生きるとは? 死によりすべてが終わるのか?」と言う問いから講話が始まりました。粗大・精妙・原因の3つの体と魂の違い、3種類あるカルマの説明、輪廻の肯定的な考え方について話は進み、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けノートをとっていらっしゃいました。

 

センター内に設けられた書籍売り場で、本を買った方全員に、マハーラージはサインをされ話し掛けておられました。マハーラージに対する、主催者やスタッフ、参加者の方々の応対には、温かく親和的な雰囲気が感じられました。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

札幌サットサンガ

 

2017年12月2日(土)~3(日)、札幌市の岩井芳子さん宅にてサットサンガが開催されました。テーマは「『バガヴァッド・ギーター』のトリグナ」で、主催者は岩井さんと田辺美和子さん、参加者は13名でした。以下は、田辺さんによるレポートの要約です。

 

札幌での『バガヴァッド・ギーター』聖典講義はこれが2回目で、前回から約2年半ぶりに実現しました。2日間にわたり朝には祈りと『ギーター』の朗唱、午前と午後に講話、1日目の夕方には賛歌、アーラティ、瞑想、2日目の最後にQ&Aと盛りだくさんの内容でした。

 

スワーミー・メーダサーナンダジー(マハーラージ)はまず「聖典は精妙なので100%理解することは難しいです。しかし、理解できなかったと心配せず、今日を土台にして何回も何回も聞いてください」とおっしゃいました。また、「真理を勉強して幸せにならなければその勉強の意味はありません。今日の勉強は人生のサポートのため、幸せのための勉強です」とおっしゃいました。

 

講話の内容は、初めにトリグナ(3つのグナ)とその影響、トリグナについての勉強がなぜ大事か、トリグナの源などが説明され、その後、『ギーター』が述べるトリグナの基準について『ギーター』を読みながら学び深めていきました。最後に、マハーラージはサットワを金のカゴ、ラジャスを銀のカゴ、タマスを鉄のカゴ、魂を鳥にたとえて解脱・超越についてお話しになりました。「鳥は、今は遊びのためにカゴに入っているが、本当は自由です。たとえ金のカゴであってもそこから解脱して自由にならなければなりません」そしてそのためには「私意識をなくすことが必要で、1つはギャーナ・ヨーガの方法、もう1つは神様の道具となって働くことです。私意識を『あなた(神様)意識』に変えてください」と、『ギーター』第7章の13~14節を紹介しながらおっしゃいました。

 

賛歌の時間には、参加者によるインドの賛歌3曲、日本語の歌1曲のほか、マハーラージがハルモニウムを演奏しながら「アナンタ・ルピニ」と「ドゥブ・ドゥブ・ドゥブ」を歌ってくださいました。感動しました。

 

昼食は両日とも岩井さんを始めとする参加者の手作りで、北海道の素材をふんだんに使ったまさしくサットワの食事で、心も体も喜びました。夜はインドレストランで会食しました。

 

参加者の中には、インドで偶然マハーラージにお会いして今回の講義を知り参加を決めた方、親子で、夫婦で参加した方、また貴重な機会だと大阪から参加した方もいらっしゃいました。初参加の方でもどんな質問も積極的に尋ねて徐々に理解を深めている様子が素晴らしいと思いました。参加者からは、「札幌ではなかなか直に講話を聞く機会が少ないので今回とても良い刺激を得た」、「やる気が出た」、「お話だけでなく、讃歌を聞いたり歌ったり、とてもおもしろい体験でした」などの感想がありました。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

忘れられない物語

 

いんちきくさい道徳講義

 

ある時、道徳を大変重んじる名高い哲学者が、旅の途中にナスレッディン・ホジャの村を通りかかり、敬意のしるしにナスレッディンのところに立ち寄った。哲学者は、食事をするのに良い場所を教えてほしいと頼んだ。 ナスレッディンがとある店を教えると、人と話をしたくてたまらなかった哲学者はナスレッディンを食事に誘った。

 

ナスレッディンは大変ありがたく思い、哲学者と一緒に店に行った。二人はウェイターにその日のお薦め料理は何かと尋ねた。

 

「魚です。地元で取れたての魚ですよ!」とウェイターは答えた。

 

「ではそれを二つもらおう」と二人は注文した。

 

数分後、ウェイターは焼きたての魚の乗った大きな皿を持ってきた。片方の魚はもう片方に比べてかなり小さかった。が、ナスレッディンはためらうことなく大きい方の魚を大皿から取り、自分の皿に置いた。

 

哲学者の顔から途端に笑みが消えた。哲学者は不信感をあらわにし、ナスレッディンに対し「このような行いは甚だしく自己中心的だ。分かっている限りほぼすべての道徳的宗教的原則と倫理的行動規範に反している」と、事細かに講義を始めた。

 

ナスレッディンは笑顔を浮かべながら、思いがけず始まった哲学者の熱い講義を辛抱強く聞いていた。原則やら行動規範やらがやっと出尽くした頃、ナスレッディンは静かに尋ねた。「では、先生でしたらどうされていたでしょうか」

 

「私はマナーや文化を大切にする良識ある人間だ。私だったら、小さい方の魚を取って、大きい方を客人に残しただろう」と哲学者は答えた。

 

「先生、そうですか!ではどうぞ」ナスレッディンはこう言うと、小さい方の魚を哲学者の皿の上に置いた。

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

今月の思想

 

「自分の心を変えられない者は、何も変えることはできない」

 

…ジョージ・バーナード・ショー

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

発行:日本ヴェーダーンタ協会

249-0001 神奈川県逗子市久木4-18-1

Tel: 046-873-0428  Fax: 046-873-0592

ウェブサイト:http://www.vedanta.jp  email:info@vedanta.jp