カーリープージャ

毎年10月又は11月に行われるカーリー聖母神への礼拝です。

19:00からプージャ(儀式)が始まり、プスパンジャリ(花のお供え)

ホーマ(護摩炊き)が行われ、21:30からは皆様にお食事(プラサード)を

ご提供いたします。

場所:新館アネックス

どなたでも参加可能です!

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

カーリープージャ 2014年10月23日

Sri Sri Kali Puja  (October 23rd, 2014)

2014年のカーリー・プージャ、逗子協会本部にて

~ニュースレター201411月号より~

 

1023日(木)、日本ヴェーダーンタ協会では逗子本部別館(アネックス)にて午後7時から930分までカーリー・プージャを開催しました。

 

東京や東京以遠から電車でお越しになる方が帰路の電車に間に合うようプログラムをできるだけ短時間にし、夕食のプラサードが午後930分に終了するように計画されました。協会の他のイベント同様、今回のプージャも事前の企画・準備から当日の運営まで多くのボランティアの方々にご協力いただきました。心より感謝を申し上げます。

 

アネックスの1階には祭壇が設置され、祭壇背部の壁には深紅の地に金糸やスパンコール、インドの伝統的な模様の装飾が施された美しい布が飾られました。祭壇の上段には、中央にカーリー女神の御写真とその両脇にシュリー・ラーマクリシュナとシュリー・サーラダー・デーヴィーの御写真が祀られました。写真にはそれぞれカーネーションの花輪(ガーランド)が首飾りのように掛けられ、上縁の中央にダリアが一輪飾られました。そして、果物やお菓子などの供物を盛りつけた皿が、赤、ピンク、黄色とあでやかに咲き誇るバラやユリ、ラン、カーネーション、ダリアなどの花束と一緒に祭壇に供えられました。

 

祭壇に向かって部屋の右隅には儀式用の台が設置され、礼拝(プージャ)の道具が準備されました。午後7時過ぎ、スワーミー・メーダサーナンダ(マハーラージ)がプージャを開始しました。儀式の助手(タントラダラク)は今年もアニルバン・ムケルジー(Anirban Mukherjee)さんが務められました。マハーラージはマントラを唱えながら手で様々な印相(ムードラ)を結び、花などの供物を器の中に捧げました。

 

ほら貝と鐘の音が鳴り響く中、地球の五大構成要素であるエーテル、空気、火、水、土を象徴する、炎、牡牛の尾でできた扇、織物などが祭壇の御写真に捧げられました。プージャの最後に、シャンティさん(泉田香穂里さん)のリードで参加者全員でカーリー母神への賛歌「サルヴァ・マンガラ・マンガーリェ(Sarva Mangala Mangalye)」を斉唱しました。

 

続いての花の礼拝(プシュパンジャリ)では、全員に花のつぼみと葉が配られ、マハーラージの先導でカーリー母神に捧げるマントラを皆で詠唱しました。そして、次の護摩焚き(ホーマ)をできるだけ早く始められるよう、数人ずつ一緒に祭壇に花を捧げました。

 

参加者が席に戻る間に儀式台上ではホーマの準備が進められました。護摩木が中に組まれた護摩炉が設置され、炉の脇に花や葉などの供物が置かれました。マハーラージが参加者に沈黙をお願いし、ほら貝の音と共にホーマが始まりました。マントラを唱えながらマハーラージは護摩炉の中に花を置き、ギーを染みこませた火種用の護摩木2本に火をつけて護摩炉にくべました。さらに、マントラを唱えながら花や線香、果物の小片、ギーに浸した葉などを次々と炎の中にくべていきました。

 

マハーラージが供物をくべる間、参加者は「Ma Kali」のマントラを108回唱えました。護摩木が燃え尽きていく中、火が絶えないよう炉の中にギーや葉が足されていきました。最後に、マハーラージとタントラダラクは立ち上がって残りの供物とギーをすべて火にくべ、再び座りました。そして、マハーラージは銅の器の中でヨーグルトと水を混ぜて手ですくうと、護摩炉の炎に何度も振りかけました。火はシューシューと音をたて煙を上げながら消えていきました。マハーラージは護摩炉から灰を取り出してギーと混ぜ合わせ聖灰(ビブーティ)にしました。

 

そして最後の祈りを捧げると、マハーラージは台から下りて祭壇の前にひれ伏しました。続いて皆に、列を作って聖灰をいただく準備をするように伝えました。マハーラージは、初めに祭壇の御写真の額にそれぞれ聖灰を塗りつけ、次にタントラダラクに、そして列になっている参加者ひとりひとりに聖灰を塗りつけました。参加者は聖灰をいただくと、本館に移動してプラサードの夕食の席に着きました。

 

プージャとホーマは、予定の時間を少し超過したものの無事終了しました。100人を超える参加者の中には、電車に間に合うよう急いでプラサードを済ませてお帰りになる方もいらっしゃいました。